2010年度 活動履歴 - 谷中のおかって

谷中のおかって

2011のだて

日時
2011年4月〜2012年3月
場所
東京都台東区谷中界隈

東京都台東区谷中界隈のまちを中心として、さまざまな文化イベントの企画・運営・サポートをおこなっている一般社団法人。「消費」ではなく「発信」「交流」を促す企画を通じて人々の生活圏にアプローチし、まちや人の生命力を育む文化創造の「循環」を創りだすことを目指して、丁寧な企画のコーディネートを心がけている。メイン活動である「ぐるぐるヤ→ミ→プロジェクト」の一環として、東京芸術大学にほど近い根津に活動拠点「はっち」を構え、若手表現者や地域住民、まちそのものと密接に関わる活動を展開している。

「一般社団法人谷中のおかって」
twitter @YanakanoOkatte

ぐるぐるヤ→ミ→プロジェクトとは

谷中というまちからインスピレーションを受け、何かしたいと思うエネルギーを「ぐるぐる」、それに影響を受け行動を起こす人たちを「ヤ→ミ→」と名付け、「ぐるぐる」と「ヤ→ミ→」を絡み合わせ、谷中のあちこちでさまざまな企画を繰り広げた。訪れた人々にも「ぐるぐる」が沸き起こり、「ヤ→ミ→」となってまたどこかへ歩き出す。この連鎖を目指しているのが「ぐるぐるヤ→ミ→プロジェクト」だ。

2010年度は本プロジェクトの拠点形成を軸に、地域にアプローチする活動を展開した。アーティストのきむらとしろうじんじん招き『きむらとしろうじんじんの野点』や、表現者とまちの人とこどもがコラボレーションする場として『ぐるぐるミックス』などの新たなプログラムづくりに取り組んだ。表現者とまちの人々が出会う場としてパフォーマンスツアー『谷中妄想ツァー!!茶会』も2009年度に続き開催した。

  1. 拠点「はっち」
  2. ぐるぐるミックス
  3. 谷中妄想カフェ
  4. 谷中妄想ツァー!!おしゃれ

「ぐるぐるヤ→ミ→プロジェクト」公式ホームページ http://okatte.info/guruyami2011/

「ぐるぐるヤ→ミ→プロジェクト」は、「東京文化発信プロジェクト」の一環である「東京アートポイント計画」のプログラムとして一般社団法人谷中のおかってと東京都、東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)が主催するまちなかアートプロジェクト。ロジェクト2の学生は〈谷中のおかって〉の学生メンバーとして運営に関わった。

*「東京文化発信プロジェクト」とは
東京ならではの芸術文化の創造・発信と、芸術文化を通じた子供たちの育成を目的として、東京都と東京都歴史文化財団がアートに関わる様々な団体と協力して実施しているプロジェクト。様々な芸術分野のイベントや、まちなかで市民とアーティストが協働するアートプログラム、子供向けの体験型プログラムなどを展開している。
「東京文化発信プロジェクト」公式ホームページ http://www.bh-project.jp/artpoint/
東京文化発信プロジェクト

1. 拠点「はっち」

期間
2011年6月〜2012年3月
環境
東京都文京区根津2−15−2。千代田線根津駅1番出口より徒歩2分。東京藝術大学上野キャンパスより徒歩10分。車は通れない程の狭い路地に面した住宅地にある。2DKのトイレ・バス付き2階建てで、かつては隣の住宅と連なる長屋だったが、改修され分断された。周辺には老舗の八百屋や煎餅屋などが立ち並ぶ言問通り商店街がある。
 人々が集う中で新たな企画や出来事が連鎖し、その場のエネルギーがまちや市民の生活に循環していくような文化創造の拠点となることを目指し、昨年度「ぐるぐるヤ→ミ→プロジェクト」拠点「はっち」を形成した。今年度は昨年度のプログラムのさらなる充実を計り、運営管理の体系化、まちの喫茶店での連動企画などが試みられた。

「はっち」のプログラム内容
運営メンバーが常駐することで訪れる人との交流が自然と生まれ、ネットワークを広げていく機会となった。また、定期的に以下のプログラムを実施した。
  はっちあわせお茶会

「ぐるぐるヤ→ミ→プロジェクト」に興味のある人、アートにさまざまな立場から関わってみたいと考えている人など、誰もが気軽に立ち寄り意見交換や情報交換を行う交流プログラム。

開催:毎月8日 時間:15:00〜18:00 参加費:無料(事前予約制)


  月曜私塾

「アートとは何か、何のためにあるのか」を基本的なテーマに据え、毎回参加するメンバーの関心や、派生するテーマに絡めながら研究/ディスカッションする勉強会。本勉強会を通して「アートで何が可能か」を探求し、「ぐるぐるヤ→ミ→プロジェクト」を展開する上での基礎となる概念を構築していくことを目的とした。

講師:木方幹人−東京芸術大学非常勤講師

開催:毎週月曜日 時間:20:00〜23:00 参加費:無料


  はっち月曜私塾特別企画〜佐々木友輔「新景カサネガフチ」上映会〜

東京芸術大学大学院美術研究科先端芸術表現先攻博士課程在籍の映像作家 佐々木友輔の新作である「新景カサネガフチ」を上映し、上映後、テーマとなっている「郊外」をめぐって勉強会をおこなった。

講師:木方幹人−東京芸術大学非常勤講師

日時:2011年4月25日20:00〜 場所:カヤバ珈琲 料金:ドリンク代


このページの先頭へ移動


2. ぐるぐるミックス

実施日
隔月1クールずつ。基本水曜日。14時30分〜17時。
場所
台東初音幼稚園内 初音ホール
対象・参加者
4歳児(年中)―5歳児(年長) 27名(入会制)
年会費
受講料 22,000円+材料費 5,000円
講師
きむらとしろうじんじん、大西建太郎(〈谷中のおかって〉)

幼稚園で講師経験のあるアーティスト・きむらとしろうじんじん及び芸術っ子(若手アーティスト、表現者の卵)が、谷中のまちの大人を幼稚園に招き、こどもたちとの魅力的な出会いの場をコーディネートすることによって、創造的な遊び場を生み出すこどもアトリエ。昨年度の2回のプレ開催を経て、今年度より全18回の定期開催を開始した。

〈谷中のおかって〉がこれまでに続けてきた活動や、地域との関わりによって生まれた若手アーティスト及び地域の方々とのネットワークを活かし、世代・立場・分野・関係性などが入り交じり、それぞれが自由に表現し、認め合える場を提案した。

また、若手アーティストたちがこの企画を通して社会や他者との深い関わりを体験し、自らの活動に活かしていくための仕組み・関係づくりを目指した。

「ぐるぐるミックス」ではこどもたちとともに積極的にまちの中へ出て行き、「まちで遊ぶ」「まちを材料に遊ぶ」ことも企画している。現代では閉じられた空間となりつつある幼稚園から外へと足を踏み出すことで、こどもたちがまちとの新たな関わり方を体感することを目指した。


打ち水さんぽ ゲストと子ども

実施プログラム内容
第1クール
実施日 タイトル ゲスト
5/11 ぐるぐるバッグを作ろう なし
5/25 楽器を作ろう-1 東京芸術大学器楽科4年 角銅真美さん
6/1 楽器を作ろう-2 東京芸術大学器楽科4年 角銅真美さん

第2クール
実施日 タイトル ゲスト
7/13 帯紙あそび なし
7/19 谷中・打ち水さんぽ-1 谷中霊園内お茶屋「三原屋」 高尾好子さん
7/28 谷中・打ち水さんぽ-2 谷中霊園内お茶屋「三原屋」 高尾好子さん

第3クール
実施日 タイトル ゲスト
9/7 あんな顔、こんな顔 東京芸術大学大学院芸術環境創造専攻卒 富塚絵美さん
9/21 虫になる-1 NPO法人日本アンリ・ファーブル会会員 中嶋正人さん
9/28 虫になる-2 NPO法人日本アンリ・ファーブル会会員 中嶋正人さん

第4クール
実施日 タイトル ゲスト
10/26 力を合わせて Tamagawa Adventure Program代表
川本和孝さん
11/2 自分シール+鏡 なし
11/9 しゃくはち☆しゃみせん☆こと 東京芸術大学邦楽科邦楽トリオ ひら☆ひら

第5クール
実施日 タイトル ゲスト
1/11 ぼんさいあそび なし
1/18 おうちあそび-1 日本大学理工学部建築学科準教授 佐藤慎也さん
1/25 おうちあそび-2 日本大学理工学部建築学科準教授 佐藤慎也さん

第6クール
実施日 タイトル ゲスト
2/29 ねんどあそび 東京芸術大学大学院彫刻科 豊永恭子さん
3/7 ふくをつくろう 服飾デザイナー 高松太一郎さん
3/14 パーティー"おかしをつくろう!" ケーキ屋「がようし」店長 野田俊行さん
カヤバ珈琲店員 野原歩さん

このページの先頭へ移動


3. 谷中妄想カフェ

実施日
2011年7月15日(金)〜9月17日(土)毎週金曜・土曜
散歩スタート時間
18:30、19:00、19:30、20:00、20:30、21:00、21:30、22:00(所要時間:約1時間)
集合場所
カヤバ珈琲
定員
各組定員4名。1日8組。
参加費
大人1000円。中学生以下500円。未就学児無料。
出演者・スタッフ
谷中の魅力に惹きつけられた芸術っ子たち各日10名程

毎年おこなっている「谷中妄想ツァー!!」から着想を得て今年度から始められた、夜の谷中の散歩ツアー。継続型自主事業としての成立を目指し、今年度の「谷中妄想ツァー!!」への運営資金の調達や、「妄想シリーズ」の新たな顧客(ツァー!!のスタッフとしても)獲得へつながった。また、運営メンバーにとっては長期運営の方法を学べる場であった。

カヤバ珈琲に集まった参加者はちょうちんの明かりとナビゲーターの案内で、夜の谷中にくりだす。道中には大きな鯉や、提灯をもって踊っている人等いくつかの仕掛があり、ナビゲーターは独自の妄想が入り交じった案内で誘導していく。最後はお寺で記念写真を撮り、妄想ゼリーを食べ、談笑後蝋燭を消して終了となる。カヤバ珈琲に戻り食事を楽しむこともできた。

妄想カフェ 妄想カフェ踊る人

このページの先頭へ移動


4. 谷中妄想ツァー!!おしゃれ

実施日
2011年10月16日(日)・23日(日)14時30分集合。17時解散。
料金
大人1500円。小学生500円。未就学児無料。
定員
50名
場所
谷中界隈(集合場所:台東区立谷中小学校、最終地点:宗善寺)
出演
谷中の魅力に惹きつけられた芸術っ子たち総勢100名程
企画構成
富塚絵美

参加者が谷中のまちを歩きながらさまざまな「妄想(※1)」を繰り広げることはできないかと考えだされたのが「谷中妄想ツァー!!(※2)」である。参加者自身がまちを歩くことで成立する参加型パフォーマンスツアーで、4人1組になった参加者は渡された地図をもとにまちを歩き回る。まちなかにはいたるところに「芸術っ子(※3)」たちが点在し、彼ら独自の方法で参加者を出迎える。

「谷中妄想ツァー!!」としては3年目の開催であり、今までもスタッフに当日は自分なりのおしゃれをしてくることを呼びかけていたが、今年はそれをテーマにおき「谷中妄想ツァー!!おしゃれ」として開催した。

開催前から「妄想カフェ」の口コミや、インターネットなどで出演者とスタッフの募集をしたことから、参加者・出演者・スタッフともに新たな層の参加が見られた。それぞれの芸術っ子たちが持つ小さな表現は、谷中のまちの持つ魅力を最大限に引き出し、参加者がまちに巻き込まれていく不思議な体験をもたらした。

ツァー!!中 ツァー!!集合写真

※1 妄想…根拠なくあれこれ想像すること。                  
※2 ツァー!!…ツアーがよりアーティスティックに進化したもの。
※3 芸術っ子…さまざまな立場、関心から「アート」に関わる人びと。また、内発的な微動のおもむくままに「アート」という言葉の近くで活動する若者のこと。

このページの先頭へ移動


リンク

東京都文化発信プロジェクト
http://www.bh-project.jp/

ぐるぐるヤ→ミ→プロジェクト
http://guruyami.web.fc2.com/

このページの先頭へ移動